虎ノ門 『いろり割烹 稲穂』 | 東京ワンダーレストラン   

虎ノ門 『いろり割烹 稲穂』

【料理】★★★★☆ 雰囲気】★★★★☆ 【料金】★★★★  サービス★★★★



銀座線・虎ノ門駅1番出口、外堀通から1本裏道に入った場所にある一軒家。

ここにお店があるのかと一瞬不安になるほど静かな場所にあり、暗闇にひっそりと

浮かび上がる看板が、お店に気品と〝隠れ屋〝的な印象を与えています。

とっても素敵な外観にただただ感嘆するばかりです。

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霞が関のお膝元という場所柄、接待等の少人数の〝お忍び会食〝が多いためか、

店内は個室が中心で、プライベートが確保されていて、とっても静かです。

この静かな空間で、官僚達によって〝何かが決まっている〝っと思うと、

何だか無性にドキドキしてしまいます。

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全ての部屋に、中央に囲炉裏が配置されています。

昔からの日本の良き伝統である〝囲炉裏〝。

自分の実家の茶の間にも囲炉裏がありましたが、囲炉裏の火を囲んでいると自然と

心が落ち着いてきて、一緒に囲むものの団結感が高まるのが不思議ですね。

そういった意味では、〝接待〝利用には適任のお店なのかもしれません。

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『季節の前菜の盛り合わせ』

3種類の小鉢料理が運ばれてきました。

どの料理もとっても繊細な味付けで、これから始まる料理として充分に期待感の

持てる秀逸な前菜でした。

料理は素材や料理人の技も重要ですが、器も大切な要素。

そういった意味では、使われている器も趣があってとっても素敵ですね。

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『鮮魚のお造り』

この日の鮮魚は東京湾で水揚げされた穴子が出されました。

焼きの方は表面を軽い焼目が付くように丁寧に焼かれていて、中はレア状態。

フワッと香る焼目の炭の香りが、とっても丁度いい。

そして生は程良い弾力性があり、山葵の辛みとの相性も抜群で甘さがひき立ちました。

見た目も美しく、食感の違いが素材である穴子の良さを充分に引き出していました。

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『暖炉裏焼き』

炉端焼きに適した、群馬産大シイタケが出されました。

炭火で焼くとカサの内部からジンワリと水分が出てきますが、それが食べ頃のサイン。

焼く事で滑らかな食感となり、内部に含まれていた

旨みと甘みが存分に浸み出してきました。

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串に刺しながら炭火でジックリト焼く事で、ジンワリと火が通って、表面はパリパリに

焼かれ、卵部分はふんわりと蒸し焼きになっていて、プリッとした食感が抜群でした。

ハタハタの卵はとっても大きく、噛み進めると丁度いい粘り気が出てきて、チョッとした

納豆の味と食感になって来ました。

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A-5ランクの米沢牛の炭火焼。

上品に一口大にカットされた和牛を、柚子胡椒・山葵・塩で楽しみます。

サシの入り方が絶妙で、温度の高い炭火で焼くと内部に旨みがギュッと閉じ込められ、

噛みしめる毎にジンワリと肉の旨みと上品な脂が絶妙に調和します。

柚子胡椒で食べるのも美味しかったですが、山葵で食すと、爽やかな辛みが味のいい

アクセントになってより一層美味しく頂く事が出来ました。

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『鮭とイクラの茶漬け』

とっても丁寧な出汁で作られた鮭とイクラのお茶漬け。

口の中でプチっと弾けるイクラの食感と、磯の風味がとっても癖になります。

付け合せの牛蒡の味付けも見た目よりも薄味で、絶妙な塩加減の鮭の味と上品な

茶漬けの風味と、とってもよく合っていました。

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最後はデザートで苺とリンゴが出されました。

囲炉裏料理の〆としては、リンゴのサクッとした食感と苺の甘酢っぽさが最適でした。



--shop data--


所在:東京都港区虎ノ門1-5-3

電話: 03-5501-3111

営業時間:11:30~14:30(完全予約制)、17:00~23:30

定休日:日曜・祝日



≪最後に≫

米沢牛等全国から厳選した素材を集めて、炭火でジックリと焼き上げるスタイルの

『いろり割烹 稲穂』。

〝囲炉裏〝の炎を見ながらジックリト過ごす時は、何よりも贅沢な至福の時。

虎ノ門という場所柄、店の雰囲気・サービス・料理の完成度はさすがのレベルで、

大切な時間を丁寧に過ごしたい時に是非訪れてみては如何ですか。


いろり割烹 稲穂 割烹・小料理 / 虎ノ門駅内幸町駅霞ケ関駅
夜総合点★★★★ 4.5